2013/04/01

韓氏意拳養生功

「健身功(※養生功)体系について」
韓競辰

健身功の体系は先師韓樵(星橋)先生、王群女士(※韓星橋先師の奥様)の御二人が生涯を通じて学んだ事を共同で編集し、形にされ、その教えは得がたくも、行えば有効に身体を養うための健身功法として体系化されたものであります。


この健身功体系の特徴は、内外を兼修し、動静の均衡をとり、形神をそれぞれ顧み、無為を以て性情を操持するという効能をもたらす所にあります。

この健身功体系の原理は上古(※古代)からある宇宙生命観や、中医摂生の原理、易の理、拳の理などが集まったものです。
その形態を見れば、易筋洗髄、五禽戯、八段錦、意拳站功、形意拳、八卦掌、太極拳、心意六合八法の融合であることが伺えます。これは身体が養なわれ健康になるという効能が有るとともに、拳術搏撃(※拳術と組み打ち)の資質をも具備しています。

この健身功体系は、行うことで自然と軽やかな心地良さが得られ、語り難い様な趣と味わいが次々と生まれて来るでしょう。

優れた資質のある人に「道を做(な)すは如何に」と尋ねれば、「利は其の中にあり」と云うでしょう。做(な)す過程の中でこそ自然運動の美が体験でき、そこで宇宙生命の本質が実証されることにもなります。

文中(※)は日本韓氏意拳学会注

〈日本韓氏意拳学会ウェブサイトより転載〉


韓氏意拳養生功  (かんしいけんようじょうこう)


1、站椿功 (たんとうこう)     
   ・挙式 (きょしき)
   ・抱式 (ほうしき)
   ・捧式 (ぼうしき)
   ・推式 (すいしき)
   ・按式 (あんしき)  
   ・劃式 (かくしき)   
   ・提式 (ていしき)
   ・結束式 (けっそくしき)


2、健身功 (けんしんこう)
   ・平衡飛渡 (へいこうひと)  
   ・玉鳳飛翔 (ぎょくほうひしょう)  
   ・大鵬展翅 (たいほうてんし)
   ・童子撑舟 (どうじしょうしゅう)
   ・蒼熊擺首 (そうゆうはいしゅ) 
   ・白猿献果 (はくえんけんか)
   ・幼鹿学奔 (ようかがくほん)
   ・喜鵲登枝 (きじゃくとうし)
   ・古樹盤根 (こじゅばんこん) 
   ・猛虎扑食 (もうこぼくしょく)
   ・戯水沐身 (ぎすいもくしん)
   ・白鶴起舞 (はっかくきぶ)
   ・迎風摧浪 (げいふうさいろう)  
   ・丹鶴揺頭 (たんかくようとう)  
   ・循経震拍 (じゅんけいしんぱく)  
   ・孔雀開屏 (くじゃくかいびょう)

3、行功 (こうこう)
   ・鳥飛 (ちょうひ)
   ・烏龍巻臂 (うりゅうけんひ)   
   ・魚遊 (ぎょゆう)
   ・行雲流水 (こううんりゅうすい)


4、修身八式 (しゅうしんはっしき)
   ・孤雁出群 (こがんしゅつぐん)
   ・旱地推舟 (かんちすいしゅう)
   ・波浪錘 (はろうすい)
   ・攬扎衣 (らんざつい)
   ・閉門推月 (へいもんすいげつ)
   ・獅子揺頭 (ししようとう)
   ・摘星換斗 (てきせいかんと)
   ・蛇纏手 (じゃてんしゅ)


〜養生功講習風景〜




站樁功「抱式」





健身功「猛虎撲食」/1








健身功「猛虎撲食」/2









健身功「白鶴起舞」






健身功「童子撑舟








健身功「蒼熊擺首」



健身功「白猿献果」





■「韓氏意拳養生功」鹿間裕行